犬猫の血液検査ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)|肝数値について解説

ALT

ざっくり言うと、ALTは肝臓の数値です。
ただし、その他にもALTの数値に影響してくる病気や体の状態があります。

目次

ALTの正常値は?

  • 犬:<100U/L
  • 猫:<80U/L

それぞれの病院の機械や外注先の検査機関によって、数値の基準は若干異なります。

ALTが高くなる場合は?

肝臓の病気

  • 胆管肝炎
  • 胆管炎
  • 慢性肝炎
  • 猫伝染性腹膜炎(FIP)
  • 腫瘍
    ・肝細胞癌
    ・リンパ腫(犬のリンパ腫腫猫のリンパ腫
    ・肝転移を起こした腫瘍
  • 外傷  など

肝臓以外の病気

薬の影響

  • グルココルチコイド
  • NSAID(非ステロイド系抗炎症薬)
  • ケトコナゾール
  • ジアゼパム  など

アーチファクト

アーチファクトとは、検査における〝偽の所見〟です。
エラーみたいなものです。

  • 溶血
  • 高脂血症

ALTが低くなる場合は?

  • 慢性肝疾患
  • 栄養欠乏
    ・ビタミンB
    ・亜鉛
在宅緩和ケア専門動物病院「犬と猫の緩和ケア」
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