うちの犬がまた外耳炎と診断されました。
何度も外耳炎を繰り返しています。
外耳炎を引き起こす原因はたくさんあります。
外耳炎を起こす原因のケアが出来ていないと、何度もぶり返してしまいます。
アレルギーやアトピーなども外耳炎の原因となりやすい病気の1つで、皮膚の痒みなどの症状より先に外耳炎を起こすこともあります。
犬の外耳炎とは?
外耳炎とは、耳穴から鼓膜手前までの外耳道と呼ばれる部位の炎症です。
一言で〝外耳炎〟と言っても、それぞれに炎症を起こす原因や炎症を悪化させる要因が違ってきます。
これらを解決しないと、外耳炎はぶり返すことが多く、中耳炎や内耳炎に進行することもあるので注意が必要です。
一言で〝外耳炎〟と言っても、それぞれに炎症を起こす原因や炎症を悪化させる要因が違ってきます。
これらを解決しないと、外耳炎はぶり返すことが多く、中耳炎や内耳炎に進行することもあるので注意が必要です。
慢性外耳炎の犬の約50〜80%は中耳炎を一緒に起こしていると言われています。
犬の外耳炎の原因は?
- アレルギー
👉食物アレルギー
👉アトピー性皮膚炎 - アレルギー以外の基礎疾患
👉甲状腺機能低下症
👉犬のクッシング症候群
👉免疫介在性疾患
👉脂漏症 など - 器質的問題
👉遺伝的な耳道構造の異常
👉角化異常
👉耳道内に毛が多い
👉垂れ耳 - その他
👉外耳道の湿った環境(シャンプー、水遊び後など)
👉草の種などの異物
👉腫瘍
👉外部寄生虫(ミミヒゼンダニ症など)
外耳炎を悪化させる要因
- 細菌・マラセチア感染
犬の外耳炎の症状は?
- 耳の痒み
👉後肢で引っ掻く
👉床に擦り付ける
👉しきりに頭を振る - 耳の痛み
- 耳の赤み
- 耳の臭い
- 耳垢の増加
- 耳周囲の毛が薄い など
外耳炎・耳介・外耳道の赤み
正常な耳(上)と外耳炎をおこしている耳(下)
犬の外耳炎の診断は?
- 耳垢の顕微鏡検査
👉細菌・酵母・ダニ など - 耳垢の細菌培養検査
- 耳鏡検査
- オトスコープ検査
- CT・MRI検査
👉中耳炎・内耳炎の診断 - 病理組織検査
👉腫瘍 - 血液検査やホルモン検査
犬の外耳炎の治療は?
- 耳道洗浄
- 点耳薬(抗菌薬/抗真菌薬/ステロイド)
- 内服薬(抗菌薬/抗真菌薬/ステロイド)
- 基礎疾患(おおもとの病気)の治療
👉駆虫薬
👉ホルモン薬
👉アレルギー薬・アレルギー食 - 外科治療
👉外耳道切開術
👉鼓膜切開術・鼓室胞切開術
犬の外耳炎の治療の見通し(予後)は?
ほとんどの外耳炎は基礎疾患(おおもとの病気)や器質的な問題があります。
それらの原因に対して、適切な治療や処置が行われば、外耳炎はほとんどの場合にコントロールすることが出来ます。
ただし、アレルギーや脂漏症などの体質的な問題は、病気として完治させることが難しいので、基本的に生涯に渡って再発を防ぐための定期的な管理(定期検診・耳道洗浄)が必要となります。
外耳炎が慢性化してしまうと、耳道が閉塞して手術が必要となることもあります。
それらの原因に対して、適切な治療や処置が行われば、外耳炎はほとんどの場合にコントロールすることが出来ます。
ただし、アレルギーや脂漏症などの体質的な問題は、病気として完治させることが難しいので、基本的に生涯に渡って再発を防ぐための定期的な管理(定期検診・耳道洗浄)が必要となります。
外耳炎が慢性化してしまうと、耳道が閉塞して手術が必要となることもあります。
- Small Animal Internal Medicine 4th
- 『外耳炎・中耳炎のインフォームドコンセントのために』SA Medicine Vol.14 No.5 2012