まとめ

犬猫の水晶体脱臼 

水晶体脱臼とは?

水晶体脱臼とは水晶体(レンズ)が本来の位置から外れてしまう病気です。
水晶体を支える〝チン小体〟と呼ばれる繊維が切れることで水晶体が正常の位置から外れてしまいます。

脱臼の状態に応じて『前方脱臼』『後方脱臼』『亜脱臼』に分けられます。

猫での発生は稀です。

通常、水晶体(レンズ)はチン小体に支えられて下の図のような場所に位置しています。

『水晶体前方脱臼』ではチン小体が完全に切れて通常の位置より前方に外れてしまっています。

『水晶体後方脱臼』ではチン小体が完全に切れて、水晶体が通常の位置より後方に外れてしまっています。

『水晶体亜脱臼』ではチン小体の一部が切れて、水晶体が傾いてしまっています。

 

水晶体脱臼の合併症

水晶体脱臼の危険なところは、その合併症です。

①緑内障(眼圧の上昇)
②角膜障害
③ぶどう膜炎   など

いずれも痛みを伴ったり、眼が見えなくなる可能性があります。

特に『水晶体前方脱臼』では約70%で緑内障を起こす危険性があり、早期の治療が必要となります。

『水晶体後方脱臼』で緑内障を引き起こすリスクは40%程度といわれています。

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水晶体脱臼の治療

治療は根本的な治療(水晶体摘出手術)、合併症を抑える治療の2つに分けられます。
脱臼や合併症の程度によって治療を使いわけていきます。

緑内障を引き起こした場合には早急な治療をしないと、眼が見えなくなる可能性が高くなります。

『痛そうにして眼を開かない』などの症状があれば、早めに動物病院に相談してください。