猫のリンパ腫　まとめ

リンパ腫は治療によって〝寛解〟の状態を維持していくことが目標となります。〝寛解〟とは症状が落ち着いていて、見た目上は治っているような状態です。リンパ腫のタイプによって、この寛解の状態に持っていけるのか、もしくはどれくらいの期間寛解の状態を維持できるのかが変わってきます。

細胞診と病理検査で判定します。

①リンパ腫かどうか？
②リンパ腫の場合には高悪性度なのか低悪性度なのか？
をチェックします。高悪性度か低悪性度かで、治療方針や治療の見通しは大きく変わってきます。

孤立した病変がある場合や、特定の部位の病変によって著しく生活の質が落ちる場合には、外科治療や放射線治療も考えます。

それぞれの抗がん剤で注意すべき副作用が変わってきます。

抗がん剤治療（CHOPプロトコール）で完全寛解したFeLV感染のない猫は、長期生存の可能性が高く、診断後1.5年生存が約30%と言われています。