うちの犬はよく下痢をします。色々と治療もしてるけど、薬をやめるとすぐにぶり返します。
慢性的な下痢をしている犬で、食物線維が多く入ったごはんを与えると下痢をうまくコントロールできることがあります。
これを〝線維反応性腸症〟と言います。
Contents
犬の線維反応性腸症とは?
慢性的な大腸性下痢を繰り返す犬の中には、食物線維を含んだ食餌を与えることによって、下痢のコントロールが可能になる場合があります。
これを〝線維反応性腸症〟と診断します。
食物線維を加えることで、糞便量が増加して正常な結腸運動のための重要な刺激となります。
そして、結腸の運動性が改善され、下痢症状が改善するのではないかと考えられています。
これを〝線維反応性腸症〟と診断します。
食物線維を加えることで、糞便量が増加して正常な結腸運動のための重要な刺激となります。
そして、結腸の運動性が改善され、下痢症状が改善するのではないかと考えられています。
犬の線維反応性腸症の発症は?
- 中年齢犬が多い
犬の線維反応性腸症の原因は?
- よく分かっていない
- ストレスとの関連があるかも
👉生活環境の変化 など
犬の線維反応性腸症の症状は?
- 鮮血便
- 粘液を伴う便
- しぶり
- 下痢
- 時々嘔吐や食欲低下
犬の線維反応性腸症の診断は?
- 除外診断
(下痢を起こす他の病気がない) - 食物線維を付加した食餌で症状が改善
下痢を起こす病気はたくさんあります。
大腸性の下痢であれば、まずは〝特発性大腸炎〟と仮診断して、一般的な大腸炎治療や食餌の変更を行います。
線維食への変更でうまく症状がコントロールできる場合には線維反応性腸症と仮診断します。
犬の線維反応性腸症の治療は?
- 食物線維を加えた消化に良い食餌
👉療法食
・w/d(ヒルズ社)
・腸内バイオーム(ヒルズ社)
・消化器サポート 高線維(ロイヤルカナン社) など
👉サイリウム(オオバコ線維)の添加
・metamucil (大さじ1〜3杯/日) など
犬の線維反応性腸症の治療の見通し(予後)は?
- 食餌治療を減量したり、完全に中止できることもある。
- 中には、長期間食餌治療を必要とする場合もある。
- Small Animal Gastroenterology