TBAは肝機能を評価する値です。〝門脈体循環シャント〟という病気はTBAが高くなりやすい病気です。その他の病気でもTBAの数値に異常が出ます。動物病院で説明している内容をメモしておきます。
目次
TBAの正常値は?
- 犬:食前<10μmol/l
食後<25μmol/l - 猫:食前<5μmol/l
食後<15μmol/l
それぞれの病院の機械や外注先の検査機関によって、数値の基準は若干異なります。
肝不全を疑うTBAの数値は?
- 犬:>35μmol/l
- 猫:>35μmol/l
TBAが増加する場合は?
- 胆汁うっ滞性肝疾患
- 肝実質疾患
- 後天性門脈体循環シャント
- 先天性門脈体循環シャント
- 二次性肝疾患
- 薬による影響(ウルソデオキシコール酸)
犬猫の門脈体循環シャント(PSS)|肝臓が小さくなる病気について獣医師が解説
門脈体循環シャント(PSS)は、血管同士の近道が出来る血管奇形の病気です。生まれつきの先天性PSSと慢性肝炎や肝硬変に続発する後天性PSSの2つがあります。 【】 まず…