犬猫の血液検査Alb(アルブミン)|タンパク質の一種を獣医師が解説

犬猫の血液検査 ALB

Alb(アルブミン)は血液中の蛋白質の1つです。栄養状態を測る指標になります。Albの数値に異常が出る病気についてメモしておきます。

目次

犬と猫のALB(アルブミン)とは?

  • 血清アルブミンは血液中の蛋白質の1つで、栄養・代謝物質の運搬・浸透圧の維持などを行っています。
  • 代謝産物の運搬とは、脂肪・薬物・ホルモン・カルシウムなどの運搬です。

犬と猫のALB(アルブミン)の正常値は?

  • 犬の正常値:2.5〜3.5g/dl
  • 猫の正常値:2.1〜3.4g/dl

犬と猫のALB(アルブミン)が低くなる場合は?

  • 蛋白質の取り込みが少ない
    ・吸収不良
    ・消化不良
    ・栄養不良
  • 蛋白質を作り出す力が足りない
    ・肝不全
    ・慢性炎症性疾患
  • 蛋白質の喪失
    ・皮膚病変
    ・外部出血
      凝固障害
      胃腸菅腫瘍
      外傷
    蛋白漏出性腸症
    ・蛋白漏出性腎症

犬と猫のALB(アルブミン)が高くなる場合は?

  • アーチファクト(検査上エラー)
    ・脂肪血症
  • 血液濃縮
    ・脱水
在宅緩和ケア専門動物病院「犬と猫の緩和ケア」
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