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電解質は栄養素のミネラルに属します。
Na(ナトリウム)、Cl(クロール)、K(カリウム)、Ca(カルシウム)、Mg(マグネシウム)などが電解質です。
その中でCl(クロール)に異常をきたす場合について解説します。
犬猫の血液検査 Cl(クロール)とは?
Cl(クロール)は細胞外液の主要な陰イオンで細胞外液の容積の調整に関わっています。
Cl(クロール)はNa(ナトリウム)と連動して動きます。
Cl(クロール)はNa(ナトリウム)と連動して動きます。
犬猫の血液検査 Cl(クロール)の正常値は?
- 犬:105〜115mmol/l
- 猫:117〜123mmol/l
動物病院で使っている血液検査の機械によって、若干の数値のばらつきがあります。
犬猫の血液検査 Cl(クロール)が増加する場合は?
- 慢性呼吸性アルカローシス
- 糖尿病
- ファンコーニ症候群
- 高アルドステロン症
- 副腎皮質機能低下症(アジソン病)【犬】
- 腎不全
- 腎尿細管アシドーシス
- 小腸性下痢
- 薬剤/毒素
👉アセタゾラミド
👉生理食塩水による輸液
👉塩化カリウムの補充
👉スピロノラクトン など
猫の血液検査 Cl(クロール)が減少する場合は?
- 慢性呼吸性アルカローシス
- 運動
- 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
- 嘔吐
- 薬剤
👉フロセミド
👉重炭酸ナトリウム
👉サイアザイド系利尿薬
- Alex Gough Differential Diagnosis In Small Animal Medicine
- CAP セミナーシリーズ
勤務獣医師のための臨床テクニック - シンプル生理学