アンモニアは肝機能の評価に役立ちます。〝門脈体循環シャント〟はアンモニアが高くなる代表的な病気です。それ以外でもアンモニアの数値に異常が出ることがあります。
目次
NH3(アンモニア)の正常値は?
- 犬:<120mg/dl
- 猫:<100mg/dl
それぞれの病院の機械や外注先の検査機関によって、数値の基準は若干異なります。
NH3(アンモニア)が増加する場合は?
- 肝機能障害
・後天性門脈体循環シャント
・先天性門脈体循環シャント など - 薬による影響
・アンモニウム塩
・アスパラギナーゼ
・利尿剤 など - その他
・高蛋白質食
・腸管出血
・門脈体循環シャント
・尿素回路の障害 など - アーチファクト
・サンプル分析の遅れ
・激しい運動
犬猫の門脈体循環シャント(PSS)|肝臓が小さくなる病気について獣医師が解説
門脈体循環シャント(PSS)は、血管同士の近道が出来る血管奇形の病気です。生まれつきの先天性PSSと慢性肝炎や肝硬変に続発する後天性PSSの2つがあります。 【】 まず…
NH3(アンモニア)が減少する場合は?
- 薬による影響
・ジフェンヒドラミン
・浣腸
・ラクツロース
・経口抗生物質(アミノグリコシドなど)