犬のぶどう膜炎|悪化すると失明するぶどう膜炎について獣医師が解説

犬のぶどう膜炎
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犬のぶどう膜炎とは?

ぶどう膜炎は眼の中の虹彩、毛様体、脈絡膜に炎症を生じる疾患です。症状が悪化する場合には失明してしまう可能性もあり、早期の適切な治療が必要です。

犬のぶどう膜炎の原因は?

  • 感染
  • 免疫介在性
    ・水晶体起因性
    ・ぶどう膜皮膚症候群など
  • 代謝性疾患
    ・糖尿病
    ・高脂血症など
  • 腫瘍
  • 角膜潰瘍
  • 特発性
    ・原因を特定できない

犬のぶどう膜炎の症状は?

  • 前房フレア、出血
    ・眼内のにごり
  • 結膜充血
    ・白目の部分が赤い
  • 角膜浮腫
    ・眼の表面が白い
  • 縮瞳
    ・瞳孔が小さい、左右の瞳孔のサイズが違う
  • 眼の痛み
    ・ショボショボしたり、目をつぶっている

犬のぶどう膜炎の診断は?

  • 眼の観察
    ・視診
    ・スリットランプ
  • 眼圧測定
  • エコー検査

犬のぶどう膜炎の治療は?

  • 原因疾患の治療
  • 特発性の場合には抗炎症治療
    ・ 抗炎症薬の内服および点眼
  • 合併症の予防
    ・瞳孔の癒着を予防(アトロピン点眼など)

犬のぶどう膜炎の治療のみとおしは?

原因疾患によって変わってきますが、抗炎症薬によって炎症がコントロールで出来れば治る病気です。炎症のコントロールができない場合には、緑内障や眼球萎縮の原因となります。

在宅緩和ケア専門動物病院「犬猫の緩和ケア」
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