運動しなくなったり、運動してもすぐ疲れてしまうことを『運動不耐性』といいます。心臓の病気では、この運動不耐性を起こしやすいです。
目次
犬猫の運動不耐性とは
運動を嫌がる、運動するとすぐに疲れてしまうなどの症状を示すことを『運動不耐性』と言います。『歳のせいかな』と何となく見過ごされがちですが、病気が隠れている可能性もあります。『最近何となく元気がない』『今までは散歩が大好きだったのに、あまり歩かなくなった』などで気づくことがあります。
犬猫の運動不耐性を引き起こす病気
- 心臓血管系疾患
・不整脈
・うっ血性心不全
→僧帽弁閉鎖不全症 など
・心筋症
→猫の肥大型心筋症 など - 呼吸器疾患
・特発性肺線維症
・胸水
・肺水腫
・上部気道閉塞
→気管虚脱 など - 代謝性/内分泌疾患
・貧血
・甲状腺機能亢進症(猫)
・甲状腺機能低下症(犬)
・副腎皮質機能低下症(アジソン病)(犬)
・低血糖症 など - 神経筋/骨格筋疾患
・重症筋無力症
・ミオパシー
→先天性
→低カリウム血症
→中毒
・多発性関節炎
・多発性筋炎 など - 薬剤
・低血圧を起こす薬剤
・インスリンの過剰投与(低血糖)など
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