犬猫の運動不耐性「疲れやすい」|心臓病の初期症状かもしれません

犬猫の運動不耐性「疲れやすい」

運動しなくなったり、運動してもすぐ疲れてしまうことを『運動不耐性』といいます。心臓の病気では、この運動不耐性を起こしやすいです。

目次

犬猫の運動不耐性とは

運動を嫌がる、運動するとすぐに疲れてしまうなどの症状を示すことを『運動不耐性』と言います。『歳のせいかな』と何となく見過ごされがちですが、病気が隠れている可能性もあります。『最近何となく元気がない』『今までは散歩が大好きだったのに、あまり歩かなくなった』などで気づくことがあります。

犬猫の運動不耐性を引き起こす病気

  1. 心臓血管系疾患
    ・不整脈
    ・うっ血性心不全
      →僧帽弁閉鎖不全症 など
    ・心筋症
      →猫の肥大型心筋症 など
  2. 呼吸器疾患
    ・特発性肺線維症
    ・胸水
    ・肺水腫
    ・上部気道閉塞
      →気管虚脱 など 
  3. 代謝性/内分泌疾患
    ・貧血
    ・甲状腺機能亢進症(猫)
    ・甲状腺機能低下症(犬)
    ・副腎皮質機能低下症(アジソン病)(犬)
    ・低血糖症  など
  4. 神経筋/骨格筋疾患
    ・重症筋無力症
    ・ミオパシー
      →先天性
      →低カリウム血症
      →中毒
    ・多発性関節炎
    ・多発性筋炎 など
  5. 薬剤
    ・低血圧を起こす薬剤
    ・インスリンの過剰投与(低血糖)など
在宅緩和ケア専門動物病院「犬と猫の緩和ケア」
  • Differential Diagnosis in Small Animal Medicine
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