犬猫の食道狭窄|食道バルーン拡張術の実際の様子を写真で解説

消化器の病気 食道狭窄
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犬猫の食道狭窄とは?

食道狭窄とは、何らかの原因で食道の一部が狭くなってしまった状態のことをいいます。食道狭窄は犬と猫の両方で起こります。 主な症状は吐出(特に固形物)です。食道狭窄の原因としては重度の食道炎が関与していることが多いです。

犬猫の食道狭窄の症状は?

  • 吐出
  • 食欲不振

犬猫の食道狭窄の診断は?

  • エックス線検査(食道造影)
  • 内視鏡検査
  • CT検査

レントゲン検査:食道の狭窄とそれより前方での食道拡張

食道狭窄の造影レントゲン画像

内視鏡検査:食道の狭窄

食道狭窄している内視鏡画像

犬猫の食道狭窄の治療は?

  • 原因となる病気の治療
    ・主に食道炎の治療
  • 食道バルーン拡張術
    ・内視鏡
  • 胃瘻チューブ設置

食道バルーン拡張術の様子

食道狭窄を食道拡張バルーン拡張している内視鏡画像

食道バルーン拡張後の様子

食道狭窄に対してバルーン拡張した後の画像

犬猫の食道狭窄の治療のみとおしは?

  • 狭窄の程度によって治療方法と治療効果は変わってくる。
  • 軽度の食道狭窄であれば食道炎の治療+流動食によって改善することもある。
  • 広範囲に渡って進行した狭窄や食道炎が長引く場合には、食道バルーン拡張術を複数回行う必要がある。
  • さらに治りを良くするするために、胃瘻チューブを設置して、しばらくの間、食道を休ませることもある。
  • 食道狭窄が治れば胃瘻チューブを取り外せる。
在宅緩和ケア専門動物病院「犬と猫の緩和ケア」
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