よく〝耳ダニ〟と呼ばれます。
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耳ヒゼンダニ症とは?
耳ヒゼンダニ症はミミヒゼンダニが外耳道に寄生することによって発症する病気です。黒い耳垢がたまったり、激しい痒み(耳を掻いたり、頭を振る)がみられます。ミミヒゼンダニは感染した動物や感染動物が触れたものを介して感染します。 ヒトはミミヒゼンダニに接触すると、一時的な皮膚炎を起こすことがあります。
耳ヒゼンダニ症の原因
- ミミヒゼンダニの感染
・ミミヒゼンダニは外耳道表皮で表皮の残渣や組織液などを食べて生活
・まれに外耳道以外の頸部、臀部、尾部にも寄生して皮膚炎を引き起こす
耳ヒゼンダニ症の症状
- 非常に激しい痒み
・耳を掻く
・激しく頭を振る - 異所性寄生
・まれに外耳以外の頸部、臀部、尾部の皮膚炎
耳ヒゼンダニ症の診断
- 耳垢検査
・顕微鏡で虫体や虫卵の確認
顕微鏡でミミヒゼンダニの虫体を確認
耳ヒゼンダニ症の治療
- 駆虫薬
・主にスポット薬 - 耳垢の除去と耳道洗浄
・物理的に虫体、虫卵を取り除く - 環境の清浄
・掃除、熱湯での消毒
・とくに普段寝ているマットや毛布、タオルなどは洗濯するだけでなく、熱湯消毒(80度10分間程度)が効果的 - 同居の動物がいる場合には全て同時に治療を行う
耳ヒゼンダニ症治療のみとおし
- 耳ダニの治療は、完全に耳ダニが確認されなくなるまで、根気強く治療を行う必要がある。
・同居動物同士での感染や撒き散らした耳垢からの再感染 - 複数回の治療が必要であり、痒みなどの症状がしばらく続くこともある。