犬の乳腺腫瘍|50%の確率で悪性の乳腺腫瘍の治療法を獣医師が解説

犬の乳腺腫瘍
目次

犬の乳腺腫瘍とは?

犬の乳腺腫瘍は雌犬で一番多い腫瘍です。 良性・悪性にかかわらず乳腺領域にしこりができ、手術で治療します。

犬の乳腺腫瘍の原因は?

  • 性ホルモンの影響といわれている

原因は分かっていないことが多いです。

犬の乳腺腫瘍の発症は?

  • 50%が良性、残り50%が悪性
  • 悪性のうち、さらに50%は転移などで予後が悪い

犬の乳腺腫瘍の症状は?

  • 悪性・良性にかかわらず乳腺にしこり
  • 悪性腫瘍は進行が早い
  • 炎症性乳がんは局所の症状が強い
    ・強い炎症と痛み

犬の乳腺腫瘍の診断は?

  • 触診
  • 細胞診断
    ・悪性・良性の確定はできない
  • レントゲン検査、エコー検査
    ・転移の有無をチェック
  • 病理検査
    ・診断の確定、手術で腫瘍を取りきれているかチェック

乳腺癌

乳腺腫瘍の画像

良性乳腺混合腫瘍

乳腺腫瘍の画像

犬の乳腺腫瘍の治療は?

  • 外科的切除
    ・腫瘤切除
    ・単一乳腺切除
    ・領域乳腺切除
    ・片側乳腺切除
    ・両側乳腺切除
  • 卵巣(子宮)切除の併用

犬の乳腺腫瘍の治療のみとおしは?

  • 病理検査にて、良性腫瘍と浸潤のない悪性腫瘍は予後良好
  • 病理検査にて、浸潤・転移のある腫瘍は転移部の大きさの変化などに注意
  • 炎症性乳がんは予後が悪い
在宅緩和ケア専門動物病院「犬と猫の緩和ケア」
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