犬猫の血液検査 SDMA 〝腎不全の早期発見のために〟

犬猫 SDMA

SDMAは腎機能を評価するための項目です。日本では2016年から検査が可能となった比較的新しい検査項目です。これまでの血液検査項目クレアチニン(Cre)に比べて、腎機能の低下をより早く検出できるといわれています。

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犬猫の血液検査 SDMAとは?

SDMAは腎臓の糸球体濾過率(GFR)の指標となる血液検査項目です。腎臓がしっかりと働いているかを評価することができます。日本では2016年からIDEXX社にて測定ができるようになった、比較的新しい血液検査項目です。これまでの腎機能を評価する検査(Cre、BUN、尿検査)に追加することで、慢性腎不全などの腎疾患を早期に発見出来るようになりました。

  1. 腎機能(糸球体濾過率)を正確に評価出来る
  2. 慢性腎臓病(CKD)においてCre(クレアチニン)よりも早期に上昇
    ・SDMAは腎機能が平均40%喪失した時点で上昇
    ・Cre(クレアチニン)は腎機能が約75%喪失するまで上昇しない
  3. 筋肉量に影響を受けずに腎機能を評価できる
    ・Cre(クレアチニン)は筋肉量に影響されすい。
    ・痩せた犬猫ではCreは下がり、筋肉量の多い犬猫ではCreは上がる傾向

Cre(クレアチニン)と比較して、SDMAでは犬で平均9.5ヶ月、猫で17ヶ月早く腎機能の低下に気付ける可能性があります。

犬猫の慢性腎臓病 IRISステージ分類


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