犬の皮膚組織球腫とは?
犬の皮膚に生じる良性腫瘍(正確には反応性増殖)の1つです。
一般的には成長過程にある若い個体、特に3歳未満でよく見られます。
頭部、耳介、四肢によく見られます。
ほとんどの場合3ヶ月程度で自然になくなります。
口唇部に出来た皮膚組織球腫

うちのこ、まだ1歳で若いのに大きなデキモノがあります。
もしかしてガン!?
若い子のデキモノの場合には、この組織球腫が多いです
犬の皮膚組織球腫の診断は?
- 細胞診
👉針を刺して細胞の形態を顕微鏡で観察 - 病理検査
👉切除して病理検査へ(診断の確定)
犬の皮膚組織球腫の治療法は?
- 典型例では通常3ヶ月以内に自然退縮するので無治療で様子をみます。
- まれに再発を繰り返すことがあります。
その時には外科切除を検討します。 - 免疫抑制剤の内服
👉あまり推奨されていません。効果の程も良く分かっていません。
犬の皮膚組織球腫の治療のみとおしは?
- 一般的には予後良好です。3ヶ月以内に退縮します。
- 基本的には無治療で自然退縮を待ちますが、本人が気にして舐めたり、引っ掻いて自壊•出血を繰り返すようであれば、手術を考えます。
- まれに自然退縮が見られない場合や再発を繰り返す場合があります。その時には手術を考えます。